データセンターを選ぶときに、重視したいのがセキュリティ面です。企業にとってセキュリティが強固であり、機密性の高い情報や個人情報を確実にあらゆるリスクから守ってくれるということはとても重要なことです。

セキュリティといっても種類は2種類あります。物理的セキュリティと仮想的セキュリティです。まず物理的セキュリティは、データセンター内のサーバーなどの機器が災害や不法侵入の被害にあわない場所にあり、安全が確保されていることです。災害に対しては、地震には耐震構造でること、火災に対しては、水を用いることができないので、消火効果のある二酸化炭素やフロンガスが整備されていることです。不法侵入に関しては、防犯カメラの設置や警備員の配置も求められます。セキュリティ度の高いサーバールームの入退室管理は生体認証などの高度なセキュリティが必要です。

仮想的セキュリティは、サーバー攻撃から守るために、ネットワークセキュリティを強化したり、マルウェア攻撃からの防御を強化したりすることが必要です。侵入防止のシステムを構築し、データセンターへのアクセス許可のポリシー設定をします。内部システムへのログインをIDとパスワードだけにせず、スマートフォンにインストールしたソフトウェアトークンへの秘密鍵を設定して、二要素認証をおこなうのも、セキュリティ度が高く推奨されます。アプリケーションを導入するときに、運用前に脆逆性がないか事前にチェックしておくことも重要です。

物理的セキュリティと仮想的セキュリティはどちらがかけても、脆逆性が露呈してしまいます。企業の重要な情報を守る点でどちらも兼ね備えたデータセンターを選ぶことが、今後の運用していくうえで重要です。