データセンターを選ぶ際に、コストやサービス内容を比較検討するのですが、意外と見落としがちなのが、データセンターの立地条件です。データセンターがある場所が自然災害の受けやすい場所にないか、災害に対する対策の有無などは重要な事柄です。また何かトラブルが起こったときに、すぐに駆けつけることができる場所にあるかも見極める必要があります。

データセンターがある場所が集中していると、もし災害が起きたときに、同時に複数のデータセンターが被害を受けることになり、システムがダウンしてしまいます。そのためのリスクを避けるために、遠隔地にあることは重要な立地条件です。特にサブのデータセンターはメインのデータセンターから離れていることが理想です。例えばメインが東京にあるなら、サブは大阪にとように遠隔地のデータセンーをサブとして持っておくと、災害時に全システムがダウンするということを避けることができます。

もう一つの理想の立地条件は、自然災害の影響を受けにくい場所にあるということです。具体的には、活断層が近くにないこと、津波や洪水などの災害が起こる危険の低い地域が理想です。活断層に関しては活断層マップがあるので活用して適した土地を選びます。津波や洪水の危険がある地域を知るには、ハザードマップが役立ちます。活断層がなく、津波や洪水の危険性が低く地盤が強固である地域は、データセンターに適しいているといえます。

データセンターは大切な個人情報や機密情報を扱っているので、災害が起きたときに、影響を受けにくいことは、最大の立地条件です。サービス内容やコスト面も選択の際に重要事項ですが、立地条件も検討すべき事柄で、特にサブのデータセンターは遠隔地で自然災害に強い場所にあることが条件です。